住職の徒然記

願い

暦は春を告げているのに今日も雪です。これだけ毎日降ると除雪にも疲れを感じてきます。そして雪上での怪我も多くなります。

この寺は、私が参道から駐車場に至るまでの境内地全てをタイヤショベルで除雪します。平地でも危険を伴いますが、特に高台にあるものですから、注意に注意を重ねないと大事故につながりかねません。一日に何時間も作業しますから尚更です。車中の騒音や振動の中で常に集中です。ちょっとした油断や気の迷いは命取りです。機械だからといって決して楽ではないです。時間に関係なく体調に関係なく、やることをやらねば雪に覆われてしまいます。だからやりたいとかやりたくないとかも言ってられません。自分との闘いです。今日も一日黙々と除雪していました。

私、朝のお勤めがあるものですから早朝の4時頃から除雪致します。すると、たくさんの大型タイヤショベルや除雪車、大型ダンプが作業するのを目にします。夜を通して除雪作業している姿に唯々頭が下がります。しかし街中ではトラブルも多いといいます。県や市など道路管理者は交通の障害にならないようにと、また歩行者の危険を回避するため私たちの安全を忖度し深夜に作業しておられます。しかし場所によっては騒音や残雪に対する苦情もでるようです。深夜気持ちよく寝ようとしているのに、絶えることのない機械音は腹立たしいでしょうし、除雪から生じる残雪が早朝家の前にあれば怒りがこみ上げてくることも。道路を除雪すれば残雪が残る。その家の前の残雪を道路に出す。それをまた除雪する。そしてまた残雪を残す。取り切れない残雪の擦り合いもしばしばです。こんないたちごっこはどこにでもあります。また除雪が遅れれば対応に対する苦情が。やればやったで言われ、やらねばやらぬと言われる。やってもやらなくても決して改善することのない雪国ならではの永遠の課題です。このような不条理と焦燥感、誰が悪い訳でもなく自然の摂理と共存の結果なのでしょう。

願うことは、皆様方にはこの雪で怪我や事故が無いように、そして例え雪で心身が疲弊し辛く苦しくても、絶えずみんなが思いやりをもって互いを労わることができるように、皆に優しい気持ちが持てるようにと。春は必ず来ますから。

せちがない社会の人間関係による冷たい冬ではなく、思いやりを持って尊重し合える心温まる冬でありたいものです。  合掌

追伸  勝っても負けても互いを称え合うスポーツマンシップ。この度のオリンピックも感動です。

« »

浅虫高野山 陸奥護国寺

〒039-3501 青森市大字浅虫字山下203-6

TEL・FAX : 017-752-2129

アクセスマップ